菊紋入り 拵え付き短刀 暁部隊 飢島・餓島 菊一文珠四郎包永 クリアランス ガダルカナル島の戦い 旧日本軍

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拵え全長:約24.7cm 刃渡り:13.4cm

※刃渡りが規定値未満の為、登録証は不要です。


刀身に十六枚菊の御紋と「暁」の一文字が入った短刀です。
在銘で、銘は菊一文珠四郎包永となっています。
茎の反対側には、渡邊鉄骨と彫られています。
桐製の箱に入っており、「G島の想ひ出」「飢島」「渡邊義一郎」と書いてあります。

G島・飢島の記載から、ガダルカナル島の事だと思われ
渡邊義一郎が元の所有者、菊紋の下の暁の一文字から
元の所有者は戦時中に暁部隊と呼ばれる、陸軍船舶部隊に所属しており
ガダルカナル島の戦いに出兵していたのではと思われます。
ただ、海戦の際に駆逐艦暁も参戦しており、そちらに搭乗していたのかもしれません。
激しい消耗戦の為、多くの戦死者と多くの餓死者を出したこの戦役は
飢えの余り、人喰いまで出した地獄と呼べる戦場でした。
僅かばかり手に入った食料を、負傷して動けない戦友に届ける途中で力尽きた兵士もいたそうです。
その過酷な戦場を生きて帰った持ち主の、戒めなのか追悼なのか
赤黒く塗られた鞘は、けして良い想い出ではなかったろうと思わせます。

茎に入った「渡邊鉄骨」ですが恐らく社名ではないかと思われます。
どの様な会社か少し調べても分からず、軍需企業なのではと思われます。

短刀は互の目刃紋の、樋の通った菖蒲造りになっており
樋の無い面には、十六枚菊の御紋と暁の文字が入っています。
銘は鎌倉時代から代々続く手掻派の名門、菊一文殊四郎包永となっています。
文殊鍛冶と呼ばれ、文殊菩薩信仰から来ているそうです。
現代でも名は継がれ、刀工・刃物鍛冶として奈良県で営業なされているそうです。

多少の傷と若干の錆が見られます。
木製の鞘には傷や汚れが見られます。
その他詳細は、写真を参考にしてください。


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