●刊年記載なし。2段組　60ページ。 ●昭和52年に露見した創価学会による日蓮正宗教義逸脱問題=宗門支配計画を巡り、宗門と創価学会との間で紛争が勃発しましたが、日達上人逝去後、猊座に就いた日顕上人は創価学会に対し融和政策を採り、正信会を破門。その渦中で正信会が暴露したのが、この創価学会機密文書でした。 ●創価学会の教義逸脱を訂正すべく宗門と創価学会との間で文書のやり取りが行われましたが、創価学会は返す刀で宗門に対し、宗門自体が犯した教義上の誤りを指摘したこの質問状を準備しましたが、結局決定的な破局を恐れて提出せずに終わりました。 ●日顕上人が学会擁護に回り、正信会を追放しようとしたため、正信会がこの資料を活字にして宗門内に配布し、創価学会を信用するなと宗門内に警鐘を鳴らしましたが、結局事態は変わりませんでした。 ●ここに挙げられた宗門の抱える矛盾点は身延派からはとうの昔に指摘されていましたが、身内の創価学会から提起されたことが驚きでした。 ●結局創価学会は破門されましたが、創価は破門を独立と捉え、宗門に対抗しましたが、底流には宗門への不信感もあったでしょう。今となっては貴重な資料です。